夜景評論家/夜景プロデューサー
丸々もとおの北九州夜景探訪 篇
夜景評論家/夜景プロデューサー
丸々もとおの北九州夜景探訪 篇
「夜景評論家」として活躍する丸々もとおさんは、小倉や門司港などの
イルミネーションの監修や夜景サミットの開催など、北九州とのご縁が深い夜景のスペシャリスト。
もちろん北九州の夜景スポットも知り尽くす、まさに北九の"夜景ツウ"でもあります。
そんな夜景評論家・丸々もとおさんが北九州の夜景をナビゲートします。
「夜景評論家」として活躍する丸々もとおさんは、小倉や門司港などの
イルミネーションの監修や夜景サミットの開催など、北九州とのご縁が深い夜景のスペシャリスト。
もちろん北九州の夜景スポットも知り尽くす、まさに北九の"夜景ツウ"でもあります。
そんな夜景評論家・丸々もとおさんが北九州の夜景をナビゲートします。
2018年10月、全国5,542名の夜景鑑賞士(現在は夜景観光士)の投票により、「皿倉山」、「高塔山」、「足立公園」、「門司港レトロ展望室」、「小倉イルミネーション」、「戸畑祇園大山笠」の6つの夜景遺産を有する北九州市が、長崎市、札幌市とともに「日本新三大夜景都市」に認定されました。ここでは丸々もとおさんに、名誉ある認定を受けた 北九州市の「夜景スポット」について伺ってみましょう。
ケーブルカーとスロープカーで山頂まで登るのも素敵ですよ
河童伝説の残る高塔山の夜景には「河童の隠した宝石箱」というキャッチフレーズがついています
門司港レトロ地区はもちろん、門司港レトロ展望室から望む関門海峡を挟んだ夜景もおすすめ
背景にそびえるライトアップされた小倉城と、イルミネーションのコラボレーションをご覧ください
本州と九州の境界線は光のオアシス。私たちを魅了する夜景要素がコラボする、SNS映え系の夜景が見事。
ベンチや展望台、車の中など様々なスタイルで市街地夜景を楽しめる、市民憩いの日本夜景遺産地。
夜景を鑑賞する視点場の多さとホスピタリティという点で、北九州の夜景は非常にレベルが高いんです。
港があって、丘陵や山もあって、という地形的特徴がすばらしい上に、門司港や高塔山、高炉台公園など、高台の整備された公園がこれほど多い都市ってなかなかないですよね。
夜景の要素は4つあるんです。「夜景スポット」と呼ばれる「俯瞰的夜景」と、ライトアップといわれる「演出型照明」、冬の街を彩る「イルミネーション」、夜祭りのような「文化・伝統的明かり」。北九州の夜景はこの4種類がバランスよく入っていて、かつクオリィティが高い。
皿倉山みたいに標高の高いところから見下ろすところもあり、若戸大橋やJR門司港駅、スタジアムのようにライトアップされているものがあちこちにあって、小倉や門司港、黒崎なんかにはイルミネーションがある。2016年にユネスコ無形文化遺産に登録された戸畑祇園大山笠は夜景遺産になっています。「北九州ってこれだけ夜景が楽しめるんだよ」っていうことをもっと広める事で、神戸とか長崎を凌ぐ可能性は充分に秘めてる、それくらいレベルは高いと思いますね。北九州市がもともと持っている要素と、それを活用した取組み、これらが高く評価されて、ついに、2018年10月、「夜景サミット2018 in 札幌」において、長崎市、札幌市とともに上位3位にランクインして「日本新三大夜景」に選出されたんですよ。
北九州に来ていつも思うのは、自然と人工のコラボレーションの新鮮さ。山があってその向こうに光輝く人の住む世界があり、港があって、航行する船舶の動く光がある。その組み合わせが北九州らしい。暮れゆく夕日と門司港レトロ、みたいな世界観ももちろんあるし。自然が感じられながらもそこに人工的な光が入り込んで1つの風景を作っているっていうのが、北九州市の見どころだと思うんですよ。2021年には「日本新三大夜景」が再認定される年なのですが、それまでに北九州市の素晴らしい夜景をもっとPRしたり、新たな仕掛けをするなど、どんどん売り出して欲しいですね。
展望台から見る北側の夜景が定番ですが、私はそれよりも西側の夜景が好きなんですよ。手前に山のシルエットがあって、その向こう側に大地が広がるって感じが、北九州らしい夜景ですね。
小倉港や門司港から運航している夜景観賞定期クルーズ。2013年に養成した工場夜景のナビゲーターさんたちが、語りで工場夜景をより一層楽しませてくれますよ。
華やかなイルミネーションは冬の風物詩ですよね。趣向を凝らしたイルミネーションが、皆さんの目を楽しませてくれます。
ここ数年、北九州も夜景ブランドがすごく上がってきたと思います。
夜景遺産にも認定されている規模の大きいイルミネーションもあるし、工場夜景の人気も上がってきたしね。皿倉山、高塔山などの夜景にしても、工場夜景にしても、イルミネーションにしても、総合力が上がってきたことが認められてきています。
視点場の面白いところ、高台の穴場スポットみたいな場所もたくさんあって、私もお気に入りの場所がいくつかありますけど、たぶん北九州市民はみんな「マイ夜景スポット」みたいな場所を持ってるんじゃないかな?
地元の夜景を自分のものにして、ちゃんと愛着を持っている。観光的な側面だけでなく、市民や街自体に夜景文化が根付いてるんですよね。だから夜景都市としてのレベルが高いんだと思います。
夜景評論家/夜景プロデューサー/イルミネーションプロデューサー/(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー代表理事
1965年生まれ。立教大学社会学部観光学科卒。1992年『東京夜景』上梓。日本でも唯一無比の夜景評論家として本格的活動を始める。「夜景」の美しさを景観学、色彩心理学などをベースに評論する等、夜景の本質を浮き彫りにする独自の「夜景学」の構築に取り組んでいる。夜演出については世界でただひとりギネス世界記録を3つ(①世界最大の光の地上絵、②世界最大の光の彫刻、③世界最大の水面プロジェクションマッピング)を同時取得している。夜景に関する著書は50冊以上。近作に、「亜細亜ノ夜景」(河出書房新社)、「日本夜景遺産 15周年記念版」(河出書房新社)、「日本のイルミネーションBest」(廣済堂)等がある。 神戸市、横浜市、長崎市、川崎市、周南市、足利市、広島県、札幌市等で夜景観光アドバイザーを歴任。「夜景観光士検定」総監修。日本初の工場夜景クルーズを手がけ「かながわ観光大賞」を受賞。イルミネーションのプロデュースに「ジオイルミネーション」(福井)、「TOKYO MEGA ILLUMINATION」(東京・大井競馬場)、「アパリゾート上越妙高イルミネーション」(新潟)、「門司港レトロ」(福岡)「小倉イルミネーション」(福岡)、「ハウステンボス」(長崎)、等、年間数十カ所を手掛ける。ライトアップに「出島」「国宝・大浦天主堂」、中町教会、北九州アイアンツリー等多数。
※商標登録『夜景評論家』第4408194号
※照明コンサルタント(一般社団法人照明学会認定)
※ボーイスカウト埼玉県連盟広報大使
(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー
公式WEBサイト:http://yakei-cvb.or.jp