令和4年4月19日に誕生した「北九州市 平和のまちミュージアム」。活気にあふれた戦前の明治後期から、八幡の大空襲をはじめとする戦争について、復興へと歩み5市合併に至るまで、北九州が歩んだ歴史を知ることができます。子供たちに平和の大切さや命の尊さについて考えるきっかけを与えてくれる貴重な施設です。
展示コーナーは4つに分けられ、「戦前の北九州」ゾーンからスタートします。合併前の旧5市の特色や当時の暮らしぶりなどを紹介。パネルやプロジェクションマッピングを活用した展示で分かりやすく学べます。また、自身の顔を映像に映し出す「変身コーナー」なども設置。
小倉で作られていた風船爆弾の7分の1模型が印象的な2つ目のゾーン。戦争と隣り合わせだった、当時を知る市民の貴重な声を映像で公開するほか、実物資料や写真を通して当時の市民の暮らしぶりを実感することができます。
戦時中の暮らしを再現した部屋も設置。防空頭巾や鉄かぶと、精米に使われた一升瓶(瓶づき)といった子供たちが見たことのない道具が置かれ、実際に触れられるのも当時を知る重要な体験です。
3つ目のゾーンは「広がる戦争と空襲」をテーマに、市民を襲う被害や空襲にまつわる資料が公開されています。実物サイズの焼夷弾があり、実際に持つことができます。その重さを知ると、空襲で無数の焼夷弾が空から降り注いだ当時の悲惨さ、凄惨さをより実感できます。
同館の目玉コンテンツとして用意するダイナミックな360度シアターもこのゾーンに完備。昭和20年8月8日の八幡大空襲、原爆搭載の爆撃機が小倉上空を飛来した後、長崎に向かった翌9日の出来事を、迫力のある大画面とサウンドで追体験できます。
福岡県北九州市小倉北区城内4-10
093-592-9300
https://www.kitakyushu-peacemuseum.jp/